新潟県糸魚川市から長野県松本市
に至る全長三十里に及ぶ「千国街道」
の別称が「塩の道」。越後からは塩や
海産物が牛馬やボッカの背中に載せ
て運ばれ、信州からは木材・麻・紙な
どが峠を下っていった。道路や鉄道が
発達する以前の越後と信州を結ぶ重
要な経済・文化の交易路であり、特
に小谷村内のルートは往時の面影を
今も色濃く残している。
 では、栂池高原をベースにした「塩の道の歩き方」をご紹介しよう。まずはバ
ス&JRあるいはタクシーを利用して南小谷駅へ。駅から5分ほどの「小谷村郷
土館
」が出発点だ。小谷村の民俗資料を見学した後、車の行き交う国道を離れ
「三夜吸」を登る。時折姿を現す北アルプスの山並みを眺めながら、庚申
格や石仏が点在する歴史の匂いのする道を往く。
 千国集落にはかつて番所があり、今は「千国の庄史料館」が建っている。
千国を過ぎれば、街道の難所と言われた「親坂」。重荷を背負った牛が歩きや
すいように造られた石畳の道が残り、水場「弘法の清水」や牛の休み場「牛つなぎ石
が往時を偲ばせる。牛方たちが長旅の疲れを癒した「牛万宿」まで来ると、なだらかな
高原の道となる。ここで「沓掛茶屋」の抹茶と塩羊かんで一休み。栂池高原の彼方に
白馬三山を望みながら歩き、「百体観音」へ。栂池の宿まではあと一息だ。












 小谷村郷土館

 明治時代の民家を改修した茅葺き(かやぶき)の建物内には、小谷村の民族資料が多数、展示されている。
入館料/大人150円 小人50円
開館時間/AM9:00〜PM4:30


















 二十三夜塔

 安永4年(1775)建立。

毎月二十三日の月を二十三夜様と呼び月の出を待つ月待ち講。


















 小土山石仏郡

 庚申塔や石仏、疫病神を追い払うといわれている鍾馗様がある。


















 源長寺

 曹洞宗の寺。

墓地南口には小谷村最古の天和2年(1682)の
庚申塔がある。
参道入口には西国三十三番観音が並ぶ。



















 千国諏訪神社

 千国と14地区の氏神を祀った神社。

毎年9月15日に行われる例祭(ササラすり)が有名。


















 千国の庄史料館

 千国街道「塩の道」の歴史や、塩庫など、昔の小谷の暮らしぶりが復元されている。

入館料/大人200円 小人150円
開館期間/4月下旬〜11月下旬
開館時間/AM8:00〜PM5:00




















 錦岩

 雨が降ると石の色が青く変わる。当時の道中のお天気相談所。

















 牛つなぎ石

 石に牛の手綱を結ぶ穴があいている。



















 弘法の清水

 旅の途中、牛や牛方が咽を潤した冷水が湧き出ている。





















 牛方宿

 人と牛馬が暮らしを支えた時代、

牛方と牛が旅の疲れを共に癒した宿。



















 前山百体観音

 西国、坂東、秩父の各札所を1ヵ所に合わせて百としたミニ札所。
自然と心がなごむ場所です。